中古物件を選ぶ時の基準は、駅から近いとかの立地や環境など重視される個所は人それぞれだと思います。その中で、中古マンションでは、「間取り変更不可」といった物件が存在するという事をご存じでしょうか?
実はこういった物件は結構あります。今回はそういった物件を見分ける方法についてご説明していきます
間取り変更不可かどうかを見分ける方法
間取り変更不可となると、出来るのは壁のクロス張替えやキッチンの入替などといった設備機器などの入替のみ。一切の間取りは変更できない。つまり現状の間取りで住まなくてはいけないという事です。リノベーションを前提で中古マンションを探している方にとっては、これではなんの意味もなくなってしまいます。
ではこの「間取り変更不可」を中古マンション購入前に知ることはできないのか?という所ですが、知ることができます。これらは、マンションの「管理規約」というものに記述されています。マンションの管理規約は、ほとんどの場合管理人室に保管されていて管理人さんにお願いすれば確認できます。
でも物件購入前に個人で管理人さんに見せてください。といっても現状はなかなか見せてくれません。そのマンションに住むかどうかまだわからない人に、そう簡単に見せれないですよね・・・
通常は、仲介する不動産屋さんに言えば確認してもらえます。というか普通はそのマンションの購入希望の人がいれば何も事前に言わなくても、不動産屋さんは調べます。
先日中古マンションを購入希望の方と、1件の中古マンションを見に行きました。室内はリフォームされていて浴室やトイレなど真新しいものだったので、それらを使いながらコスト削減が出来そうで購入希望の方も購入する寸前までいきました。
そしたらなんと不動産屋さんから「間取り変更不可」でした。というなんともお粗末なことを言われたそうです。立地やその他の条件も希望通りだっただけに、非常に悔やまれるところでした。
こうなってしまうと、クロスやドアなどを新しくしてそのまま住むか、もしくはもう一度探すかという選択肢になってくるのですがリノベーション前提で探されているわけですので、この物件は管理規約が変わらない限り購入はしないという事になるわけです。
管理規約の確認は忘れずに
中古マンションの購入前に「管理規約の確認」は、普通不動産屋さんが事前にきっちりとされます。しかし中にはこんな事も起こるわけです。つまり購入前の「管理規約の確認」はそれだけ重要という事なんですね。
だから不動産屋さんが調べてくれるだろうではなく、事前に不動産屋さんに「間取り変更は大丈夫か」や「遮音性能はどうか」など管理規約で決められていることは確認したほうがいいです。
少し前までは、この「間取り変更不可」という物件はそれほど多くありませんでした。しかしリノベーションという言葉が定着し新しい家の在り方が注目されだし、一部のリノベーション会社による管理規約無視の工事や構造関係を無視したリノベーションが乱立し、間取り変更不可という中古マンションが増えてきました。
諸条件があっても間取り変更不可となっているとなんの意味もなくなってしまいます。不動産屋さんの中には、購入を急がす方もいます。購入前に今一度管理規約の確認と特記すべき規約がないかを不動産屋さんに確認するようにしましょう。
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