リノベーションのコストを抑えるにはどうすればいいのか?これはリノベーションをお考えの方なら必ず通る道です。コストを上手に抑えながら自分たちのコダワリを取り入れる方法をリノベーション専門の一級建築士が解説していきます。
リノベーションのコストについて
リノベーションに掛かる費用は、工事代金に設計監理料の2つが主な内訳です。その他にも物件購入代金も掛かります。その中でリノベーションの工事に掛かる金額は、マンションと戸建て住宅では大きく変わってきます。一般的にマンションの場合の方が工事代金は、戸建て住宅に比べて低くなります
その理由としてマンションの場合、戸建て住宅の様に外構や階段などが無いため室内のみになるからです。といってもマンションも戸建て住宅もリノベーション費用はそれなりに掛かってきます。リノベーションをする時に必ず予算と言うものがあります。予算内に如何にコダワリを盛り込むか?これは皆さんが頭を悩ます所ではないでしょうか?
リノベーションでコストを抑えるコツを見ていきたいと思います。
プライベートゾーンと共用ゾーンで考える
リノベーションでは、仕上げ材によって大きく金額が変わってきます。壁をクロスにするのか?それともモルタルなどの左官仕上げにするのかでは、まったく金額が変わります。また天井を作るのか?それともコンクリートなどをそのまま見せるのか?そのコンクリートを塗装するのか?と言った部分でも変わってきます。
寝室などのプライベートゾーンとリビングなどの共用ゾーンすべてにモルタルや珪藻土などの左官仕上げを使うのとリビングなどの共用ゾーンだけ左官仕上げとするのでは、後者の方がコストは抑えられます
ここで大事なのが、例えば来客があったときに寝室などのプライベートゾーンまで見るのか?という事です。ほとんどの方はリビングなどの共用ゾーンしか来客時には通らないはずです。共用ゾーンとプライベートゾーンで仕上げ材を分けるという方法が、コストを抑える一つ目のコツです。
メーカーキッチンを上手に取り入れる
リノベーションでキッチンをオリジナルにというご希望は多いです。引き出しの位置やキッチンの長さ・出幅など自由にできるというのが、オリジナルキッチンの利点です。しかしオリジナルキッチンは、コストが少し高くなるというデメリットもあります。
オリジナルキッチンがやっぱり良いのだけど、予算的に厳しい・・・となった場合は、メーカーさんのキッチンを上手に取り入れるのもコスト削減のコツです。メーカーさんのキッチンをそのまま取り入れるのではなく、少しアレンジしてあげるとオリジナルキッチンに近づける事ができます。
メーカーさんのキッチンで変えられるのは、水栓と各収納扉の表面になります。水栓や扉の表面を変えるだけで劇的に変わります。完全オリジナルとしなくても、上手にメーカーさんの物を取り入れてそこに少し手をくわれるのもコストを抑えるコツです。
見せる収納を活用する
収納にも扉を付けて隠す収納とするか扉なしで見せる収納にするかでコストは変わってきます。扉無しの見せる収納の方がコストは抑えられます。扉を付けて隠す収納としてしまうと、扉分の製作工程が増えてしまいコストがアップしてしまいます。
扉無しの見せる収納は、コストが抑えられますが見えてしまうので常に整理整頓がついてきます。その為すべてをみせる収納とするのではなく、扉を付けて隠す収納を限定し扉なしの見せる収納の箇所を上手に取り入れていくようにしましょう。
余分なドアは設置しない
収納と同じでドアを設置する箇所最低限に抑えるというのもコスト削減のコツです。例えば寝室のクローゼットは扉を付けずにオープンにしたり、カーテンなどを活用してあげる方法があります。
ドアの数が増えていくと、ドア本体やそれに付属する金物も増えますしまた取り付け費用も増えてしまうのでカーテンなどで代用できるところは代用するのもコストを削減するコツです。
床材も分ける
リノベーションで無垢材のフローリングを取り入れる方が多いです。しかし全部の部屋を無垢材のフローリングとしてしまうとコストがアップしてしまいます。コストを抑えるコツとしては、フローリングとする箇所とフロアタイルなどとする部屋を分ける。というのがあります。
子供部屋や寝室などは将来容易に張り替えられるフロアタイルなどを取り入れ、廊下やリビング・ダイニングはフローリングと床材を使い分けてあげる様にするとコストが抑えられます。
まとめ
今回のおさらい
- コストを抑えるにはメリハリをつける
- 既製品などを上手く活用する
- 余分なドアなどはつけない
せっかくのリノベーションなので希望を叶えたいです。しかし予算と言うものがあります。その予算内で如何にコダワリを上手に取り入れるか。こだわる所はこだわり、妥協できるところは妥協する。というのがコスト削減の近道です。色んな材料や方法を上手に取り入れながら、コダワリのあるリノベーションにしましょう。
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