「このドア素敵だな!」や「かっこいいなこのドア!」。と色んなリノベーションを見ているとこんな風に思った人も多いのではないでしょうか。
リノベーションでのドアは、オリジナルを採用する人が多いです。今回は、リノベで作るオリジナルドアについて説明していきます。
リノベーションのドアには主に2種類
リノベーションで多くの会社が採用しているのが、「塗装ドア」です。塗装ドアは、無塗装のパイン材などで作られたドアに好きな色を塗装したドアの事です。
その一方で私たちがよく採用しているのが、「突板ドア」というドアです。これは塗装ドアと違って、ドアの骨組みとなる下地から作るドアです。
一般的に「塗装ドア」の方が安いです。その理由は、メーカーから出ている「無塗装」というドアを利用している為、下地から作る必要がないためです。
塗装ドアのメリットデメリット
塗装ドアのメリットは、好きな色が選べるのとコストが抑えられるという点です。デメリットは、木目がなくなる点と塗装が剥げやすい点です。
塗装ドアは、塗りつぶしという塗装の為木目が完全に消えてしまいます。またキズが付きやすく、一度塗装が剥げると部分塗装すると同じ色でも「色が違う」という事があります。ただこの「剥げ」も塗装ドアの味です。
突板ドアのメリットデメリット
突板ドアは、骨組みに4ミリ程度の無垢材を薄くスライスした材料を張り合わせたドアです。一般的に見かける突板ドアの多くが無垢材を使っているので木の雰囲気があります。
メリットとしては、木目や節があり木の表情が生きています。またドア自体が、塗装ドアに比べて軽いので開け閉めしやすいです。デメリットは軽いキズなどは直しやすいですが、大きなキズの場合は張り替える必要があります
どちらのドアもガラスやドアノブなどにこだわれる
塗装ドアも突板ドアも、真鍮やアイアンなどと言ったドアノブを取り付けたりチェッカーガラスやモールガラスと言ったガラスを組み込んだりもできます。
但し、メーカーの無塗装ドアを使う場合は形が限られているので付かないドアノブやガラスもあります。
塗装ドアと突板ドアどっちがいい?
リノベーション会社の多くが、塗装ドアです。その理由は突板ドアを作ることができない。作ることができたとしても、シナベニヤやラワンベニヤといったベニヤ材か集成材という材料を使ったドアです。この集成材で作ったドアは、突板ドアと違い非常に重たいです。
突板ドアを作るには、建具屋という専門の職人が必要になってきます。
突板ドアと塗装ドアではどちらがいいのでしょうか?どちらもメリットデメリットがありますが、後々のメンテナンスやドアの開閉のしやすさを考えると、突板ドアの方がおすすめです。
私たちのドアについて
私たちのドアは、主に突板のドアを使う事が多いです。その理由は開閉のしやすさです。重たいドアは開閉するときに少し問題が出てくるときが多いです。
また開きドアという開いて開けるドアより、引戸とすることが多いです。それは開きドアだと開けた時にドアが邪魔になることがあるからです。特にマンションでは、引戸とする方が部屋を有効利用しやすいです
引戸を多く採用していますが、その中でも「アウトセット」という引戸を使います。アウトセット引戸は、壁の外側に付く為メンテナンスや施工も簡単です。
ただアウトセット引戸は壁の外側に付く為、壁とドアに数ミリの隙間が出来てしまいます。これがアウトセット引戸のデメリットの部分です。もうひとつアウトセット引戸には、「引きしろ」というスペースが必要です。
これは引戸を開けた時に、ドアが引かれる方向の事を言います。アウトセットに限らず引戸では必ずこのスペースが必要になり、この部分には電気のスイッチなどが付けれません。それでも開きドアより引戸の方が、部屋を有効に使う事ができます。
もちろん開きドアを使う事もありますが、基本は引戸で考える様にしています。
まとめ
今回のおさらい
- 塗装ドアは剥げやすいがコストが抑えれる
- 突板ドアは軽くて開閉しやすいが、少し割高
- ドアノブやガラスなども自由に決めれる
- マンションではアウトセット引戸が有利
今回はリノベーションで多くの方が取り入れる「オリジナルドア」について説明してきました。リノベーションでは、コダワリの家つくりができやすいという事でオリジナルのドアを採用される方が多いです。
塗装ドア、突板ドア共それぞれデメリット・メリットがあるので、私たちではどちらが良いのかをお聞きしながら採用するようにしています。